国境を超えて世界遺産の町マラッカを散策【シンガポール5日目】

2012年1月2日です。

前日の朝に予約しておいたマレーシア一泊旅行に出発です。シンガポールからマレーシアの国境越えは年末の12月31日に経験した通り、MRT(地下鉄)でWoodlandsまで行ってそこからCheckpoint行きのバスに乗って入出国の手続きを済ませるだけという、島国日本に生まれ育った私には考えられないほど簡単なものでした。
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本日の目的地はマレーシアのマラッカへ。宿泊先のホステルで出会って地球の歩き方をくれはったイケメン三人組さんのオススメです。

マラッカは2008年7月7日にユネスコ世界文化遺産として登録されました。マラッカの目の前に広がるマラッカ海峡はシルクロードに匹敵する海上の道として発展した港町。オランダ広場、教会などの多くの遺産はその歴史を感じさせます。

マレーシアのマラッカはシンガポールからわずか260kmほどですが、自力では行けないので弾丸バスを利用します(笑)

弾丸の定義:歩いたりチャリやバイクなど、自力では時間がかかって行きにくい所へ他人の力でワープすること

ホステルのスタッフに聞くと、バスは予約しなくても乗り場に行けば適当に乗れるよ~という話でしたが、行って予約がないと乗れないと言われるとまた出直し、これは旅行者にはちょっと辛いので用心深いbarbie???はちゃんと前日に予約しておいたのでありました(笑)。
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高速バスの乗り場はシンガポール国内にに幾つかありますが一番近い、ホステルから歩いて1.2km先のGolden Mile Complexを選択しておきました。
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Golden Mile Complexの前の通り名はBeach Streetですが、1980年代から埋め立てが続き、海岸線はかつて海沿いだったBeach Streetからはるか1km程も遠のいてしまいました。
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ネット予約の段階で座席指定ができました。
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iPadで保存しておいた予約メールを見せると発券完了。後はバスを待つだけです。
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いきはSiri社のバスでした。
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高速バス料金は高速バスの料金はSingapole-Meleca(マラッカ)は一人片道22.00SGD(=1,562円)ですが、この豪華さ(笑)乗ってるだけで金運がよさそうです(笑)
ついてる装備は最新式ではないし役立たずですが、外国人サイズのシートが大きくて快適。しかも160度ぐらいリクライニングできるので寝ながら行けます。ペットボトル入の飲料水のサービスもうれしかったです。






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あの橋、1kmほどのコーズウェイを渡ればもうマレーシアです。国境のCheckpointでバスからいったん降ろされ、入出国の手続きは自分でします(出国の際はパスポートは必携。手荷物はバスに置いたままでOKですが、マレーシアへ入国の際は手荷物検査があるので持っております。また入国の際には入国カードに要記入なので何枚かキープしておくと便利(サインの場所だけ空欄にしておくこと))
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マレーシアへ入国するとまた高速道路。
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バイク専用の料金レーンです。これなら四輪にせかされることなく料金の収受ができるからいいな。
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サービスエリア?で20分間の休憩です。日本でもそうだけど、乗ってきたバスのナンバープレートは覚えておきましょう(笑)
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おやつタイムのワッフルは有馬の炭酸せんべいかと思うぐらい薄くてパリパリ、豆乳のスープも甘くておいしかったです。
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シンガポールを出る時は曇ってて、checkpointでは雨がパラパラ降ってたのにむっちゃ晴れてきた。
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土地勘がまったくないので、地名を見ても??ですが、iPadの地図を見てたらMelaca Sentral(Centralではない)のバスターミナルに近づいてきたみたいです。
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さて、バスターミナルについたものの、ドメスティックのバスのりばがわからない^^;
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何とか見つけたものの、このバスでいいのかな?行き先はまったく不明^^;ドライバーに宿の住所を見せたらOKみたいなので、
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バスの料金1.3RM(39円)を払ってのりますが、まぁこのバスがシートのネジが緩んでるのか、外れかけててでコーナーを曲がるたびに腹筋を使う、使う(笑)
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ここで降りろと言われ降りた場所は、
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ガイドブックなのでよく目にするオランダ広場(なんてたってオランダの植民地だったからオランダ色が濃い)。でも宿の場所が不明
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何とかiPadの地図を頼りにたどり着いたのが本日のホステル、Tang House

この宿はジョホール・バル日帰り旅行の時にジモティーのVictorからオススメいただいた宿です(Melaka Sentralのバスターミナルからはおよそ4kmでした)。
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ホステル内は土足厳禁。玄関で靴を脱ぎます。階段を上がったところに鍵付きの部屋がいくつかあるあたりは、学生時代に遊びに行った友人の下宿みたいな感じ(笑)部屋はTriple roomで二段ベッドと大きなベッドがひとつ。共有のスペースには自由に使えるパソコンがおいてありました。料金は素泊まりで22.90USDでした。
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バスタブはなしで、お手洗いとシャワーは共同でしたが、他の宿泊客は一組だけなので、バッティングはなし。シャワーの後は床がびしょびしょになるのでお手洗いに行くのにいちいちクロックスを履いて行ってた(笑)
コンセントの形状はシンガポール国内と一緒だけどなぜか上下逆(笑)シンガポールから持ってきたアダプターではどうも通電がうまくいかないって話したらホステルの人がアダプターを貸してくれたりむっちゃ親切でした。
飲料水のボトルが置いてあり、ペットボトルに入れて自由に持ち出せる。飲料水を買わなくていいので貧乏旅行にはありがたかったです。ただ室内の電気が結構暗いのでROGANには辛い(笑)朝のお化粧はベランダに出てやってました(笑)
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まだ昼過ぎ、ここマレーシアもかなり赤道から近いので日の入りの遅いのでホステルで地図をもらって散策に出かけます。
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まずはランチ、某ガイドブックに示されていたお店に行ってみますが、iPadの地図が示す場所は人の気配もなく閉店?お正月2日目だからかな?張り紙も何もないから、たまたま休みなのか潰れたのかさえわからない^^;
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とりあえず近場を散策して見つけた「古城・鶏飯粒店」(ファモサ・チキンライスボール)へ行ってみました。
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ワンタンと焼き豚のロースト、ご飯を頼んだら3センチぐらいのライスボール(画像右端のピンポンみたいなん)、しかもパサパサ、これはワンタンに入れろってことやったんかな(笑)
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お店の奥は豪華な宴会場。清潔で値段もリーズナブルと思いました。
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ランチの後は付近を散策。オランダやポルトガルの影響を強く受けているマラッカですが、チャイナタウンには世界遺産級の寺院もたくさんありました。京都のお寺と比べてそれはきらびやか☆
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今度はオランダ公園の方へ。Stadthuys(スタダイス・旧オランダ総督邸) 。現在は中は歴史博物館になっています。
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地図を頼りに博物館と遺産めぐり。かつてマラッカはポルトガル、オランダ、イギリス、日本の占領下にあったため、マレー文化と中国文化が融合したペラナカン文化の息づく町でもあります。

長さ900kmの狭いマラッカ海峡は海賊が頻繁に出没する区間でもあります。海賊船のモチーフは大分の田ノ浦海岸を思い出な、そして白パンさんも(笑)
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その海賊船を再現したのが海洋博物館です。入館料は6RM(180円)ちょうど雨がポツポツ降ってきたので雨宿りを兼ねて(笑)
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海賊船の中が展示室になっています。船の好きな人にはいいかも。

隣に海軍博物館があり、(ガイドブックには海洋博物館とチケットは共有と書いてあったのに別料金12RMがいると言われたのでパス)
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別府タワーを思い出させるマラッカタワーもありました(画像では木の横)。高さは110メートル、2008年の4月に出来たマラッカの新名所だそうです。
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ヨーロッパを思わせるような白い建物の商店街。お買い物をするならこの先にマコタ・パレード(Mahkota Parade)があり、フードコートやちょっとしたブランドのお店などもあり、新しくてとても清潔なショッピングモールなのでお手洗いを借りるのにも便利。
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私が行ってみたかったのはサンチャゴ砦。ポルトガル時代に建設された要塞です。
セントポールの丘を取り囲むように長さ5メートルの城壁と通用門4箇所があり、サンチャゴ砦は4つの門のうち現存する唯一の門だそうです。
世界史でポルトガルがマラッカ王国を占領した話を世界史で勉強したことを思い出した(笑)
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大砲があると必ず登り付きたくなりませんか(笑)
(この大砲は後世オランダから持ってきたものだそうです)
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屋根の金ピカが金運によさそうなProclamation Of Independence Memorial、
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フランシスコ・ザビエルゆかりの学校。
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その中に教会があったので見学させていただきました。日本で最初のキリスト教宣教師となったフランシスコ・ザビエルが鹿児島を訪れたのは1549年。今も鹿児島の霧島から毎年交換留学生を受け入れているとのことですごく親日的でした。
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許可をいただいて教会の中を撮らせていただきました。

サンチャゴ砦の裏から

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セントポールの丘に登ってみます。
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セントポール教会の礼拝堂史跡。ポルトガルのあとに支配者となったオランダが同じキリスト教でもプロテスタント派だったため、カトリック派の教会は見放されこのようなままの姿で放置されているのだそうです。
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礼拝堂跡にはフランシスコ・ザビエルの像がありました。

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ここから日本へキリスト教の布教にきたわけですが、日本からの帰りに病死し、その遺体がこの教会に安置されていたそうです(現在はインドのゴアにいある)。

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丘の上に立つ教会からはマラッカ海峡が見渡せます。

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川沿いにはロマンチックなレストランがいっぱい。貧乏旅行やけど一日ぐらいはええやんって思ったんけど、却下されました(笑)
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で、夕食はホステルの近くのGeographer Cafeで食事します。
Hard Rock Cafeみたいな感じで英語はメニューで書いてあるし安心(笑)
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ナシゴレンとサテのセットを注文。何か安心して食べられました(笑) 
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デザートのアイスです。

翌日も世界遺産の町、マラッカの散策が続きます。
 

この記事へのコメント

  • ソシガヤンヤン

    西洋と東洋の文化が融合している街並みが素敵ですね!!
    結構ツボな街並みで、めちゃめちゃ行きたくなりました♪
    特にロマンチックな川沿いとかあこがれてしまいます(*^^*)

    気になったのがザビエル像。頭のてっぺんに髪の毛ありますね。
    こちらでは生やしていたのかな...
    2013年01月17日 13:00
  • アマ

    面白い街並みに、学校で習っただけの地名や人名が(^^)
    2013年01月17日 13:35
  • knacke

    「一日ぐらいはええやんなぁ?」と、思ったです・・・。(笑
    お皿にコロンと転がされたライスボールが哀愁・・・。
    ほんとの食べ方?(笑)が気になります。
    2013年01月17日 14:42
  • うえいぱうわ

    日本と似てる建物があったり、まるで違った作りのも
    あったり、面白そうなところですね。
    美味しいって思える食べ物があるのは良いですね。
    2013年01月17日 16:26
  • SerowGOGOGO

    む~ん・・・海外旅行にはbarbieさん付きのツアーがあればな~
    行動力と語学力で安心して後ろをよちよちついていけるのに(爆)
    2013年01月17日 18:59
  • たくや

    いい街ですね~
    2013年01月17日 19:53
  • るぐっちぃ

    すでに現地人となってる(笑)
    画像見ながら一緒に旅行した気分になってます^_^
    2013年01月17日 21:22
  • kei

    さすがbarbieさん。
    ご近所散策にしか見えない。
    自分なら異国で舞い上がってバタバタですな。
    2013年01月17日 22:09
  • ぜふ

    色々な国の文化が入り混じっているんですね~ ぜんぜん知らなかった^^;
    ろまんてぃっくレストランが却下だったのはざんねんでしたが、ナシゴレンうまそ♪
    2013年01月17日 22:52
  • さる1号

    廃な窓枠と同化したその姿
    現地人化してますねぇ^^
    シンガポールとまた雰囲気が違いますね
    マレーシアの方が落ち着く景色ですね。密集度の違いかなぁ
    2013年01月17日 23:59
  • taka4

    異国で言葉の通じるツアーガイド無しで旅行は無理です。
    barbieさん専属契約お願いします(笑)
    2013年01月18日 12:26
  • falconB3

    いろんな文化が入り混じっていろいろな建物がありますね。
    それは、日本も同じですけど。
    面白そうです。^^
    2013年01月18日 12:29
  • barbie

    ☆ ソシガヤンヤンさん、マラッカはシンガポールより良かった気がします。クアラルンプールとセットで行けばお買い物もバッチリ(^^)
    ザビエルってもっと頭の薄いイメージでした(笑)若かりし頃かな^^;

    ☆ お茶屋さん、niceありがとうございます。

    ☆ アマさん、地理は得意でしたが、世界史はもっと勉強しておけばよかったかな(笑)

    ☆ knackeさん、結局最終日まで貧乏旅行(笑)ご飯がパサパサした感じだったので汁物に入れても崩れなさそうでした(笑)

    ☆ うえいぱうわさん、植民地だった土地は多文化融合で良い味が出てますね。マレーシアの料理は全般的に日本人好みの気がします。

    ☆ j-taroさん、niceありがとうございます。

    ☆ SerowGOGOさん、語学力はともかく行動力はバッチリ。ただし、おやつの時間が多いですよ(笑)

    ☆ たくやさん、植民地時代の色合いが濃くて異国情緒があるというのでしょうか。

    ☆ pittsさん、niceありがとうございます。

    ☆ るぐっちぃさん、適応力があるというか(笑)どこに行っても現地人化するのは得意な方です(笑)

    ☆ MORIHANAさん、niceありがとうございます。

    ☆ keiさん、同じアジアは何と言っても気楽です。グラマラスなお姉さんが登場しはったらkeiさんは危ういかも(笑)

    ☆ XXAAR2さん、niceありがとうございます。

    ☆ ぜふさん、マラッカは想像してたよりずっとステキな街でした。次回は同じような世界遺産の町、ペナンにも行ってみたいです。

    ☆ さる1号さん、割にどこに行っても現地人化するのが得意な人です(笑)シンガポールと比べると絶対にマレーシアの方が面白いですね。はやり歴史があるからでしょうか。

    ☆ かみさまさん、niceありがとうございます。

    ☆ falconB3さん、植民地の影響を強く受けてる場所って面白いですよね。もっと世界史を勉強しとくんだった^^;

    ☆ taka4さん、おやつの時間が多いツアコンですよ(笑)

    ☆ POPさん、niceありがとうございます。
    2013年01月18日 18:25
  • yakko

    こんばんは。
    暫くご無沙汰していた間にシンガポール&マレーシアの旅を満喫なさっていたんですね〜(@_@;) 充実した素敵な想い出の旅となりましたね。
    2013年01月18日 21:09
  • Silvermac

    東京の大雪、死者まで出ましたね。
    2013年01月18日 21:24
  • barbie

    ☆ かみねんどさん、niceありがとうございます。


    ☆ yakkoさん、たくさんのniceありがとうございました。年末からバタバタの後、やっとお正月はゆっくりと休みが取れました。珍道中になりましたがむっちゃ楽しかったです(^з^)-☆

    ☆ SilverMacさん、ご無沙汰しておりました。朝起きたら温暖な湘南で大雪にはびっくりしました(^^;;

    ☆ カズーさん、niceありがとうございます。

    ☆ ペタッキさん、ブログご訪問&niceありがとうございます。

    ☆ 北海 熊五郎さん、niceありがとうございます。

    ☆ alo-hadさん、ブログご訪問&niceありがとうございます。
    2013年01月19日 21:49
  • tak

    マレーシアはイギリスの植民地、
    とばかり思っていました。
    が、オランダの影響を、こんなに
    受けているんですね。
    いやあ、行ってみないとわからない
    ものですねー。
    2013年01月21日 12:11
  • barbie

    ☆ りんごさん、niceありがとうございます。

    ☆ macinuさん、niceありがとうございます。

    ☆ krauseさん、niceありがとうございます。

    ☆ takさん、世界史をもっと勉強しとけばよかった(^^;;
    島国日本は他国に侵略されたり干渉されなかったのが良かったのか、悪かったのか、海外は交渉に長けてますよね(笑)

    ☆ hakoさん、niceありがとうございます。
    2013年01月22日 19:16

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